家を建てた理由

最近,注文住宅を建てました.
いざ自分が建てるとなると,いろいろ思うことがありました.
今回はその内容を共有します.

なぜ自分が家を建てたかったのか考えると,3つの理由が浮かびます.

戸建てが普通と刷り込まれている

田舎の戸建て出身のため,実家がマンションやアパートという感覚がわかりません.
実家がマンションやアパートの人にとっては,それが普通なんでしょうけど.
自分の子供には,自分が普通だと感じる状態を提供したいと思いました.
合理性は薄いですが,これが一番強い理由だと思います.

他人との距離を離したい

物音で隣人を不快にしていないか気にしてしまい,それが自分にとってストレスになるため,戸建てがよかったです.
特に子供は制御不能ですし.

戸建てが買える地域だった

もっと都会に住む必要があったら,金銭面や利便性を考慮してマンションを選択した可能性は高いと思います.

家について調べる前に心配だったことも共有します.

建物は30年でだめになる

建物は30年でだめになるから建て替えなくてはいけないと,思い込んでいました.
30年で建物の資産価値がほぼ無くなるという話と混同していたようです.
60年のアフターサポートを行っているハウスメーカーも多く,当然ですが30年で住めなくなることは無いことがわかりました.

戸建ては寒い

これはある意味では正しそうです.
1つ目の理由は,一般的な戸建てとマンションを比べた時,鉄筋コンクリート造であるマンションの方が気密性(隙間風の少なさ)が高い傾向にあるためです.
2つ目の理由は,今まで日本の住宅は気密性が重要視されていなかったためです.

しかし,最近は高気密高断熱が注目されており,性能の高い家は暖かいです.
きちんと選べば暖かい戸建てが実現できることがわかりました.

災害のリスク

地震に対しては,耐震等級を高くしておけば十分安心できると感じました.

液状化に対しては,ハザードマップを確認して判別します.
ただし,ハザードマップでわかるのは地域の傾向までのようですね.
最終的には地盤調査を行い,液状化の可能性を調査しました.
土地の契約後に地盤調査なので,時すでに遅し感はありました.
狙っている土地の周囲の地盤調査結果を参考にする方法もあるようなので,そういう手段も併用してリスクを下げるしかないと感じました.

水害に対しても,ハザードマップを確認して判別します.
幸い自分はリスクの低い場所が見つかりましたが,場合によっては住みたい地域全域が浸水エリアということも十分起こりえると思います.
浸水量が少ないエリアなら,最近は浸水に耐えられる家というものもありますし,土地の高さを盛ったりすることである程度リスクを減らすことができると思います.
浸水量が多いエリアだと,戸建てはあきらめたかもしれないですね.

住み続けられないリスク

将来何が起こること全てに対応するのは不可能ですが,自分が配慮したのは以下です.

転職した際に引っ越さなくて済むように,なるべく都心に出やすい場所を選びました.
近年はテレワークもありますし,昔よりは融通が利くというのも大きいですね.

近隣とのトラブルを防ぐために,最低限ですが土地の周辺の偵察はしました.
登記簿から周辺にリスクの高そうな家(変な借金を多く持っている等)が無いかどうかを住宅メーカーさんが調べてくれました.

電車や道路の音が苦痛にならないかどうか,音の大きさを測定して定量的に考えました.
多少の音や振動は慣れてしまうものだとも思いますが,結局,自分は金額を上げて静かな場所を選びました.

自分は家を建てましたが,家を建てるのが正解とは思っていません.
結局,戸建てでもマンションでも賃貸でも,好きにしたらいいと思います.

一つ言うとすれば,性能の高い住宅が存在する(戸建て・マンション・アパート問わず)ことは知っておくべきだし,そういう家に住むべきだとは思います.

資産性の面でいえば,家を建てるのは損だと思います.
性能の高い家の価値は落ちないという風潮にならない限り,この状況は変わらないと感じます.

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