[FX]取引手法について（エントリー編）

　今回は，エントリーについて書きます．（概要編／通貨ペア編もよければどうぞ．）
　エントリーの方向／種類／タイミングについて説明します．

• エントリーの方向
• エントリーの種類
• エントリーのタイミング
• さいごに

エントリーの方向

基本の考えは，”価格は移動平均線に収束する”

　移動平均線の定義からして当たり前ですが，手法が逆張りでほとんど損切りもしないため，これを信じないと心が折れます．
　以前と同じEUR/USDの日足チャート（図１）を見てみましょう．青/黄/橙は25/75/200移動平均線です．なんとなく収束していますね．
　エントリーの方向を決める段階では，25/75/200移動平均線しか見ていません．
　移動平均線よりも下であればロング，上であればショートで考えます．
　25/75/200のどれで考えるかは，雰囲気にもよりますが，75移動平均線までは我慢したいところでしょうか．

エントリーの種類

　まず相場を３つの区間にわけます．現在がどの区間かによって，エントリーの種類を変えます（図２）．

①打診

　逆張りで打診エントリーを行います．まだトレンドに逆らっているが，そろそろ反転するかもという気持ちで行動するので，下記の点を意識します．

• 利益を伸ばそうとしない．10pips以下で利食います．
• 安易な指値エントリーをしない．５分足を見ながら数pipsとれそうと思う場面でしかエントリーしない．指値を設置するのは危険と考える．
• 安易なナンピンをしない．ナンピンで助けようと考えない．おすすめは前のエントリーとの間隔を〇〇pips以上離すと決めておくこと．
• ポジションが捕まっても気にしない．

②本番

　日足では逆張りでも，下位足ではレンジ相場か，順張りの押し目買いになります．トレンドが反転したかもという気持ちで行動するので，下記の点を意識します．

• 利益が伸びたらラッキーと考える．スキャル／デイトレ両方可能．①のポジションの利食いも行う．見たときに利益が乗っていたら利食います（数pips~100pips）．
• 指値エントリーを活用する．特に利食った後，再エントリーの指値を置いておく．
• ナンピンも活用する．感情的になると結構危ないので，最初はやめた方がいいかも．
• ポジションが捕まっても気にしない．

③様子見

　日足でも順張りになりかけており，移動平均線とも絡み始める状態です．そろそろ反転するかもという気持ちで行動するので，下記の点を意識します．

• 利益を伸ばそうとしない．①②のポジションの利食いのみ行う．
• 基本的にエントリーしない．
• エントリーする場合は，①と同様にチキン利食いスキャル．損切りも考えておく．

３つの区間の分け方

　①打診の始まりは，フィボナッチ・リトレースメント61.8%，直近安値／高値，トレンドライン／サポート／レジスタンスあたりを意識します（図３）．

　②本番の始まりは，１時間足の高値切り下げや，日足RSIも意識しますが，①で捕まったポジションの利食いが始まることがわりと明確なサインになるでしょうか．

　③様子見の始まりは，フィボナッチ・リトレースメント38.2%あたりを意識します．

　区間分けの精度が高いほど利回りは上がりますが，打診エントリーをしっかりとしていれば，それほど悲惨なことにはならないと思います．実際，私も結構見誤りますし．

エントリーのタイミング

　順張りで深追いしない手法なので，スキャル／デイトレで細かい利益をどれだけ積めるかが利回りを大きく左右します．
　説明が難しいですが，意識している点を挙げるなら以下でしょうか．

• とにかく逆張り．強い動きが出たら反動があると考える．
• 利食った後は，有利なレートで買い戻すことを考える．

　動画の方が伝わりそうなのでとりました．よければご覧ください．

• 2020/4/20~5/1の２週間のEUR/USD取引です．
• 移動平均線の下にいるので，ロングのみです．
• 前述の区間としては，②のつもりで取引しています．
• 最終日は③に入ったと考え，エントリーを控えています．
• レンジ相場が続いたので，わりと手法に合った時期です．
• 1エントリー5万通貨で固定し，最大で120万通貨ほど持っていたと思います．
• 2週間で89回決済し，損切りは0回です．
• 平日昼間は働いているので，アクションがありません．
• トレード履歴のプロット方法はこちら．

さいごに

　普段なんとなくでやっているので，定量化／言語化するのはなかなか難しいですね．
　後程精査するかもしれませんが，一応大筋は書けたかなと思います．
　あともう少し雑多な内容は残っているので，そのうち書きます．
　最後まで読んでいただき，ありがとうございました．